2018年04月08日

[今週の星]英国AYNSLEY社のボーンチャイナ製ジュエリー(金縁入りオーバル型)

イングランドの老舗ボーンチャイナ・メーカー「エインズレイ」窯のジュエリーです。ボーンチャイナのジュエリーは英国のミッドセンチュリーを代表するファッションアイテムの一つで、透明感と美しい色が特徴。

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〈英国AYNSLEY社のボーンチャイナ製ジュエリー〉ブルーウイロウのブローチ(オーバル型)

透き通るように白いボーンチャイナ地に
エキゾチックな「ブルーウイロウ」のパターンをデザイン。
金の縁取りで絵画の雰囲気に(1950〜'70年代)

5,800円(内税)

楕円形のボーンチャイナ地に、エキゾチックな「ブルーウイロウ」のパターンがデザインされています。「ウイロウ(柳の意)」とは、18世紀のイギリスで人気のあった中国風デザインの焼き物全般を差し、異国情緒の漂う樹木や花鳥に、建物や人物を組み合わせ、細部まで丁寧に描き込んだ絵柄が特徴です。白地に青の濃淡で描かれたデザインは、特に「ブルーウイロウ」と呼ばれ、新大陸(アメリカ)で寵愛されました。

BY140509JWBRBCブルーウイロウ置き.jpg

BY140509JWBRBCブルーウイロウ着用2.jpg


〈英国AYNSLEY社のボーンチャイナ製ジュエリー〉ヴィクトリア調の花束ブローチ(オーバル型)

透き通るように白いボーンチャイナ地に
華やかなピンクローズや清楚なドッグローズなどを組み合わせた植物画のデザイン。
金の縁取りが施され、額入りの植物画のような雰囲気に(1950〜'70年代)

5,800円(内税)

楕円形のボーンチャイナ地に、華やかなピンクローズや清楚なドッグローズなどを組み合わせた花束がデザインされています。花びらの表面に見える極小の点は、19世紀(ヴィクトリア時代)のイギリスで普及したリトグラフ(石版印刷)による印刷物の特徴で、この植物画も、当時の印刷物から材を得たものと想像されます。縁に施された柔らかな波形にはゴールド・ギルト(金の縁取り)が施され、額入りの植物画のような雰囲気。

BY130317JWBRBCピンクローズ花束置きタテ.jpg

BY130317JWBRBCピンクローズ花束着用2.jpg

【ボーンチャイナのジュエリー】

ボーンチャイナ[動物の骨粉を混ぜたハードペーストを用いた磁器の一種]のジュエリーは、第二次世界大戦中に、焼き物の産地として有名なストーク・オン・トレントで初めて作られたと言われています。ボーンチャイナならではの発色の良さをいかした明るい色合いが、可憐な花の形とあいまって、戦中の憂鬱な空気を和ませてくれたことでしょう。

終戦を迎えた1945年から1960年代が、ボーンチャイナ・ジュエリーの最盛期。有名陶磁器メーカーもこぞって製造し、贈り物や土産物としても喜ばれていたようです。3種の花(バラ、パンジー、アネモネが定番)に3輪のわすれな草をあしらったポージー(花束)のデザインが有名。大振りの花の一輪ものやエキゾチックな花などデザインは多種多彩、ブローチとイヤリングのセットも盛んに作られました。

薄い焼き物の宿命で、どうしても欠けやすいのが難点。衝撃によってできたチップ(欠け)以外にも、製造行程でできたフリーバイト(ノミの咬みあとのような極小の欠け)のあるものも少なくありません。そのため完全な形で残っているものには特に希少価値があります。手作り、手彩色ですから、同じものは二つとないと言ってよく、世界中にコレクターがいます。
posted by SOSN店長1/2 at 11:38| ロンドン ☔| Comment(0) | 今週の星 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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